About
東京農工大学馬術部

本学馬術部は100年以上の歴史をもつ馬術部です。遡ると、1905年(明治38年)頃に東京帝国大学農学部獣医学実科に所属する馬好き学生が集まって結成した「実科乗馬会」から現在に引き継がれていることが記録として残されています。1935年(昭和10年)4月に、東京帝大農学部獣医学実科は東京高等農林学校として独立し、同年9月に駒場から現在の府中市へと移転しました。実科乗馬会は東京高等農林学校馬術部と名称を改め、この移転を機に正式に馬術部としての活動が開始されました。1944年(昭和19年)に東京高等農林学校は東京農林専門学校と改称され、1949年(昭和24年)に東京農工大学となりました。本学開設当初は第二次世界大戦後の混乱期で馬術部活動は休止していましたが、北海道浦河町にあった農林省日高種畜牧場(当時)から獣医学研究用に払い下げられた乗馬数頭から馬術部活動が再開されました。当時は貸与馬全盛の時代で、東都大学馬術リーグ戦や全日本学生馬術王座決定戦などの大会で好成績を収めました。1960年代前半には、馬術競技の主体が貸与馬から自馬競技へと移行しました。その後、本学馬術部は、1962年(昭和37年)の全日本学生自馬競技大会(総合馬術)で団体2位、1965年(昭和40年)の全日本学生自馬競技大会(総合馬術)で団体優勝、1980年(昭和55年)の全日本学生障害飛越競技会における北野誠氏の個人優勝、1981年(昭和56年)の全日本学生総合馬術競技会での団体3位など、全日本学生馬術競技会でも輝かしい成績を残してきました。本学は、特に総合馬術競技に力を入れており、全日本学生総合馬術競技でも毎年安定した成績を残しています。活動拠点である馬場および厩舎は、静かで緑に囲まれた府中キャンパスに位置しています。恵まれた自然環境のもと、馬術部とともにミニホースの会というサークルも一緒に活動しています。そこでは、本学馬術部員による自主的なスポーツ活動の他にも、ウマを活用したふれあい活動などの地域に貢献する活動が展開されています。